写真展
[ 2013/7/3 ]
過日、写真家である小野啓氏の「NEW TEXT」という写真展へ行ってきました。
小野氏は2002年から、日本全国の高校生を撮影してきた写真家です。
何十枚も並ぶ高校生の写真を見ながら私が一番感じたことは、
「この瞬間、彼(彼女)は何を思ってレンズを見つめているのか」ということ。
16、17歳という多感な時期だからこそ、将来に対する不安や友達関係の悩み、
誰かを思って心が揺さぶられりすることも多いことでしょう。
写真には、そんな彼ら(彼女ら)の思いが閉じ込められていました。
「なぜ、10年間も高校生を撮影してきたのだろうか?」
そのような興味が湧き、本人に質問してみたいと思いました。
そこでちょうど、小野氏を含めた3人の写真家が、
「その『人』を撮るとは」をテーマにパネルディスカッションを行う時間があったので、
そのときに思い切って質問をしてみました。
すると小野氏は、
「高校生を通して、時代や日本社会というものを捉えていきたい」
と仰っていました。
確かに、制服の着かた一つをとってみても、
その変容は時代の移り変わりを感じ取ることができます。
自分にはないものをたくさん吸収することができ、
非常に有意義な時間を過ごしました。
写真展はもう終了してしまいましたが、
赤々舎という出版社から写真集が上梓されるそうです。
ぜひ、手に取って読んでみてください。
(岩瀬)
(場内は撮影禁止だったため、パンフレットの写真を挙げます)