グラント・イーワンズ（本社福井県、稲井田章治社長）の11年9月期の単体売上高は、前年比15・1％増の44億円となり、創業以来5期連続で2ケタ増収を達成した。海外への卸なども含めたグループ全体の売上高は、約46億円となった。 　11年9月期は、従来よりも研修を積極的に実施し、人材育成の場を豊富に設けた。また、今年7月に派6周年記念式典とファッションショーを盛大に開催。大規模ファッションショーと研修費などの経費がかさんだことで、当期純利益は同30.7％減の9000万円となったが、これらの施策が増収に大きく寄与した。 　12年9月期は、「グループ売上高100億円をめざす」（稲井田社長）。そのため、全国の代理店を10チームに分け、それぞれのチームで目標を掲げて、精力的に活動していく。とくに、法人に対する営業がより活発になっており、大手企業との契約も進んでいるという。 　また、従来品より比較的安価な製品を店舗で展開するマカロン事業部が、12月から本格的にスタートした。新しいターゲットとして、若年層にも製品をアピールしていきたい考えだ。さらに、海外においても、フランチャイズの大型商談が進んでいるとしている。 　これらの施策により、グラント・イーワンズ単体で70億円、マカロン事業や海外事業などで30億円、合計で100億円の売上高を目標に掲げている。