日本アムウェイは5月24日、フェイスブックの公式ページを開設した。4月28日には動画共有サイトのユーチューブに公式チャンネル「アムウェイ・ジャパンＴＶ」を、6月2日にツイッターの公式アカウントを開設しており、ネットワークビジネス最大手による積極的なソーシャルメディア導入は、業界内に新たな流れを生みそうだ。
　フェイスブック公式ページ開設は、透明性と認知度を向上させ、レピュテーションを上げるのが狙い。グローバルで取り組んでおり、10年11月に公式ページを開設した米本社はもちろん、豪州、タイ、カナダ、ラテンアメリカが開設済みで、システムはグローバルで統一している。
　日本アムウェイの公式ページはプレオープンの段階。キャンペーンやｅコマースなど、活用方法の詳細は検討中だが、双方向メディアを利用して認知度を上げるとともに、ウォールに寄せられるコメントにもきちんと回答し、可視化する。
　ディストリビューターには、「グループ間のコミュニケーションツールとして有効な活用ができる」（同社）と期待している。コンプライアンスの観点から、社内基準となる「グローバル・ソーシャルメディア・ポリシー」を定めており、違反行為がないか監視していく。ディストリビューター対象の教育制度にもソーシャルメディアのカリキュラムを追加する計画だ。
　開設から約1週間で5800人のフォロワーに達したツイッターでは、会社の基本的な情報や付加価値の高いニュース、速報などを配信する。重要事項をトップリーダーから順に伝えていくルールは崩さない。
　これまでディストリビューターにメール配信してきたが、基本的に配信日が決まっており、速報性の高いニュースがあっても間が空くという課題があった。これをクリアすると同時に、メール配信とは切り口の異なる情報提供も行う考え。
　ユーチューブでは（1）会社案内（2）リッチ・デヴォスよりお見舞いメッセージ（3）社会貢献活動紹介映像（4）ニュートリライトCMなど9本の画像を公開している。コメント機能は無効にした。