読み返す楽しみ
[ 2015/3/23 ]
皆さんは、何度も読み返すという愛読書はありますか?
最近僕は、これまで「面白かった!」と感動した本を1冊ずつ読み返しています。
時を置いて同じ本を読み返すといろいろな発見がありますね。
例えば、次のような――。
・いまの目で読み返すと、さほど重要でないと思われる箇所に丁寧に線が引いてあって何だか恥ずかしい
・反対に「ここは重要だろ」と思う箇所がノーマークで、「あれで理解した気になっていたのか」と何だか恥ずかしい
・余白に熱心にメモが書きつけてあるけれど、いま読むと全然大した内容ではなく、とにかく恥ずかしい
と、「恥ずかしい」ばかりを挙げましたが、
この恥ずかしさは決して悪いものではないはずです。
むしろ恥ずかしさを感じるということは、
当時の自分と現在の自分との間に、変化や違いがある訳ですから、
その差を成長と呼べるかも知れません。
本を読み返すことは、
前回の読了時から現在までの自分の変化を見定める定点観測のようなもの。
これこそ、本を読み返す一番の楽しみではないでしょうか。
(宇佐美)