１０月号の編集後記にも書いたように、
「一眼レフカメラを購入した」ことを両親に伝えたところ、第一声に
「じゃあ今度遺影でも撮ってもらおうかしらね！」と楽しげに言われました。

遺影……。
遺影ってもっとこう……なんだろう、
もうちょっと厳かなものなんじゃないでしょうかね。
娘が一眼レフカメラを買ったからって、
「遺影撮ってもらおう」となる彼らの思考回路を拝みたい気分になりました。

まぁ、遺影は撮っておいたほうがいいと思いますけれどもね。
祖父と祖母は遺影写真を写真館で撮っていたため、
式の時には、笑顔で大変良い写真が飾られていました。

「いやいや、そういうものはちゃんと写真屋さんで撮ってもらわないと。
今度の結婚記念日に遺影でも撮ってきたらいいよ」と伝えると、
「あぁそれもそうね！」とこれまた実に楽しげな返事が返ってきました。

いつしかの葬式ではきっと楽しげな２人の笑顔が見れることでしょう。

『十角館の殺人』綾辻行人著の殺人事件を読みながら遺影の話の感慨に耽る、
（河野）

廣田が毎日更新中！
公式ツイッターはこちら
http://twitter.com/#!/nbmaga