日本アムウェイ（本社東京、ジョン・パーカー社長）は3月30日に09年12月期業績を発表、売上高は前期比9.5％減の978億6500万円となった。景気悪化を受けて、1注文あたりの購入金額が減少した。減収の影響で営業利益は同8.6％減の68億6600万円、経常利益は同7.3％減の71億500万円となった。当期利益は5.7％増の94億9000万円だった。
　減収となった一方で、ディストリビューター数は13年ぶりに増加。前年より約2万組増の約69万組となった。ディストリビューター登録料を従来の8400円から3500円に値下げした「新規登録キャンペーン」を09年6月から実施。新規登録者数の増加に大きく貢献したという。この結果を受けて、今年1月からディストリビューター登録料を正式に3500円に変更し登録受付を開始している。
　買うだけクラブメンバー数は前年比約3万組減の約20万組だった。
　一般消費者がアムウェイ本社から直接製品購入ができる「コンシューマーアクセス」について、購入人数など具体的数値は非公表だが、「ディストリビューターがアプローチしきれなかった消費者が顧客になっている」（同社）と一定の成果を挙げているようだ。
　コンシューマーアクセスを通じた売り上げは、ファウンダーズＤＤ以上のディストリビューターに「コンシューマーアクセス・ボーナス」として09年10月度月次ボーナスと一緒に還元したという。
　製品グループ別の売上高は、「ホームケア製品」が39億9300万円、「ハウスウェア製品」215億7800万円、「パーソナルケア製品」310億5700万円、「栄養補給食品」379億3400万円、「その他」が33億300万円だった。
　次期は、ディストリビューターへのサポートをさらに強化する。主力化粧品シリーズの1つ「ホワイティシア」4製品を3月にリニューアル。09年3月にリニューアルした1製品とあわせて5製品が新たにコンシューマーアクセス対象製品となったことから、「春のスキンケア＆メイク　ビジネス支援キット」をダイレクトディストリビューター（ＤＤ、4874組）以上のランク保持者に無料配布した。
　キットは「ホワイティシア」5製品1セットのほか、サンプル（試供品）、ＤＤ専用研究データ集、フリップチャート、リーフレット、タイアップ記事掲載雑誌などで構成されている。
　同社では、今後も新製品発売時にビジネス支援ツールとして、ＤＤ以上を対象にキットの無償配布を行う予定だ。また6月には新メンバーシップ制度「アムウェイ　ショッピング　クラブ」を導入するほか、9月1日には報酬プランの一部変更を計画している。