ナチュラリープラス（本社東京、坂田寿宏社長）の親会社メダリオン・インベスターズ（本社米国ニューヨーク市）がナチュラリープラスおよび関連会社の全株式をユニヴァ・キャピタル・ホールディングス・リミテッド（UCH、本社香港、稲葉秀二代表取締役兼CEO）に08年11月1日付で売却していたことが3月5日、明らかになった。これに伴い、ナチュラリープラス・グループは組織の再編成を実施し、このほど完了した。
　ナチュラリープラスを買収したUCH社は、5カ国に30社の事業会社を傘下に持つユニヴァ・キャピタル・グループ・インク（UCG、本社米国、稲葉秀二CEO）のグループ会社。香港を拠点に投資による事業会社の成長支援を行っているという。
　このUCGを設立した稲葉CEOは、85年にリクルート社に入社後、通産省（当時）の外郭団体 日本貿易振興会（JETRO）に出向し、対日輸出や投資促進などを担当。その後リクルート社に戻ってからは衛星放送事業やブロードバンド事業に携わり、同社ゼネラルマネージャーと関連会社の取締役も務めた。
　オーナーが変更になったことについて、ナチュラリープラスの坂田社長は「UCGは単なる投資会社というスタンスではなく、事業会社へ積極的にかかわっていくことで成長を支援するという考えだ。また、他の事業会社との協力関係を構築することによるシナジー効果も期待できる」と歓迎している。すでにトップ会員への説明は終えており、理解を得たという。
　これに伴う組織再編も終了した。ナチュラリープラス・ホールディングス・リミテッド（本社香港）は、ナチュラリープラス・ダイレクトマーケティングPTEリミテッド（本社シンガポール）に社名を変更し、日本、台湾、香港の持株会社として、経営基盤の強化と世界進出に向けた事業戦略の核として位置づけられた。またリテール部門では、シンガポールにおけるネットワークビジネスの運営も行う。
　さらに、製品の研究開発および仕入・調達体制を整備し、グループの支援を行っていくということだ。