アピ
黄えんどう豆を使った植物性ミルク用原料を開発
[ 2025/3/10 ]
アピ(本社岐阜県岐阜市、野々垣孝彦社長)このほど、えんどう豆を丸ごと使った新たな植物性ミルク用原料「PEA(ピー)糖化液」を開発した。
「PEA糖化液」は、世界的に流通量の多い「黄えんどう豆」を原料として丸ごと使用し、豆の風味を残しつつ、青臭さや不快な風味を取り除いた植物性ミルク用原料。
黄えんどう豆は、大豆やとうもろこそなどと比較して、栽培に必要な水が少量で済むという。「空気中の窒素を栄養として利用できるため、窒素系の肥料を必要とせず、土壌汚染の懸念がない」(同社)としている。
また、大豆とは異なり、Non GMO(遺伝子組み換え作物ではない)、アレルゲンフリーで、食の多様性にも柔軟に対応できる。必須アミノ酸をバランス良く含み、たんぱく質や食物繊維も多く含むため、栄養価が高いという。
「PEA糖化液」は、植物性ミルクの原料としてだけでなく、牛乳を使用した食品の置き換えや製菓、製パンなど、幅広い用途で使用できるとしている。同社では、「世界の植物性ミルク市場は年々成長している。環境にやさしい植物性ミルクの新素材として提案していきたい」考えだ。