親の心 子知らず
[ 2016/4/20 ]
このたびの熊本地震でお亡くなりになられた方々に謹んで哀悼の意を捧げますとともに、
被災された皆さまに心からお見舞い申し上げます。
2年前に初めて一人暮らしを始めた際、母から非常用の持ち出し袋をもらいました。
「私もいい大人なんだから、気にしなくていいのに…」と、内心ちょっとうんざりしながら受け取り、
2年間、一度も開けたことがなかったその袋。
今回の大地震を受けて、初めて中身を確認しました。
水、食料、小さな懐中電灯、予備の乾電池、使い捨てカイロ、簡易トイレ、衛生用品、給水袋……。
どんな思いでこれを持たせてくれたのだろうか。
一つひとつのものから、子を思う親の気持ちが伝わってくるようで、胸が詰まる思いでした。
被災された方はもちろんのこと、
多くの方が、離れた地からご家族やご友人を心配し、不安な日々を過ごしていらっしゃることと思います。
すべての方に、一日も早く平穏な日々が訪れることをお祈り申し上げます。
(桐谷)