「モビリア」ブランドの化粧品や健康食品を販売するコンフィアンス（本社東京都）が、約200点にのぼる製品のリニューアルを実施した。今年4月以降、売り上げとコスト削減で効果が上がっている。
　昨秋、230点に上る商品の一部を除きリニューアルに着手。スキンケアやメークといった主力製品が出そろった。
　リニューアルの狙いの一つはデザインに統一感を持たせ、ブランドイメージを強化すること。以前は製品ラインごとにデザインを決めていたため、「ブランド全体で見るとやや統一感に欠けていた」（山本専務）という。
　もう一つの狙いは、容器など資材の仕入れ先を絞り込むことでスケールメリットを生み、コストを削減すること。既に効果が上がっており、「リニューアルにかかったコストは仕入コストの削減分で相殺できた」（同）と話している。
　リニューアルに伴いカタログのデザインも一新。会員の購入意欲を喚起するため、デザインを雑誌のようなレイアウトに変更した。「30〜40代の若い年代にも見てもらえる内容に変えた」（同）という。
　11年3月期の売上高は前期比23.3％減の3億9100万円に低迷した。入会数が減っていることが要因。
　ただ、今期は売り上げが下げ止まり傾向にある。4〜5月の売上高は前年並みで推移、「製品をリニューアルしたことや、期初に新しいカタログを会員向けに送付したことで、会員の活動が活発化した」（同）と分析する。
　製品戦略では、これまで手薄だったサプリメントのラインを強化する。単一栄養素の製品を減らし、複数の美容成分を配合した「マルチサプリ」を投入する予定。ドリンクやサプリメント、ダイエットスイーツなどを検討している。