ニナファームジャポン（本社東京、那須みずほ社長）が10年4月に導入した認定資格制度「スキンケアコーディネーター」によって、スキンケアの売上構成比が10％増となった。
　スキンケアコーディネーターとは、認定サロン「プラッス　ドゥ　ニナ」で、会員がスキンケアセミナーを行うことができる認定資格制度。今年4月現在で100人が資格を取得した。資格を取るには、同社が開催する講習と試験に合格することが必要で、合格率は平均で5割だという。それでも取得者は当初の予想よりも多かったのは「認定資格がステータスとして確立している」（同社）ためで、取得をめざす会員が増えたのだという。
　合格率が5割と厳しいことから再試験に挑む会員も多い。不合格だった会員を対象に、資格を取得した会員がサロン内で勉強会を開催することもある。「こうした勉強会で人間関係がより濃密になってきている」（同社）といったメリットも生まれてきている。
　スキンケアセミナーを行うサロン数も現在17店舗にまで拡大。サロン内では、「Plus Beau」というスキンケア中心の販売イベントを開催している。イベントは本社が企画し、サロンのオーナーに提案する。
　セミナーでは、一方的に知識を得るというスクール型ではなく、商品を使って体験する?参加型?にするなど、「ホームパーティーとスクール型を合わせたようなイメージ」（同社）とやり方に工夫を施した。
　スキンケアの売り上げ構成比は前年よりも10％伸びるなど業績に貢献している。4月からは、サロンやスキンケアコーディネーター制度を活用し、エクササイズを取り入れたサプリメントの販売にも注力することで、業容を拡大していく考えだ。