水素サプリメントを商材にネットワークビジネスを展開するユニヴェール（本社東京、渡邉俊一会長）は、東日本大震災の影響を受けた会員への支援に乗り出している。
　同社の会員1万3000人のうち約3割は、宮城県を中心とした東北地方在住者で、沖縄に次いで2番目に会員が多いという。「津波で家を流された会員もいる」（同社）といった被害も報告されている。
　同社では、オートシップ（定期購入）支払いの口座振替を行っているものの、被災地域の物流が滞っているため、本社からの配送を止めている。併せて、会員向けに口座振替を継続するかどうか確認を取るため、返信用のハガキとサプリメントのサンプルを郵送した。中止の要請があった場合は速やかに対処する。
　3月19日には、社員が宮城県内のリーダー4人と面会。今後の具体的な支援策について意見交換した。これを受けて食品を中心にガスコンロや下着などの物資を現地のリーダーに送っている。
　震災により、3月17日に千葉で開催する予定だったグランドオープンコンベンションを中止した。会員の交通費についてキャンセル料を一部負担。「まず会員のために何ができるのかを考えた」（同社）という。グランドオープンコンベンションには東北方面から約200人が参加する予定だった。
　今回の地震による業績への影響については「11年3月期の売り上げにはあまり影響しない」（同社）としているが、4月月次売上高は前年同月比4〜5％ほどマイナスになる見通しだという。