3月20日から4カ月間、同社のトップランクである「ヴィーナス」への昇格を目指す会員を対象に、ビジネスセミナーを開催する。例年このセミナーは、2〜3年以内にヴィーナスを目指す会員が参加しており、出席者は100人を超えていた。
　今年から参加条件を厳格化した。年内にヴィーナスへの昇格が見込め、傘下の人数が一定以上であることが条件。参加条件を満たすのは30人程度にとどまる。
　参加者を限定したのは「1年以内に昇格をめざしている会員と、3年以内に昇格をめざす会員とでは、研修に求める内容やセミナーに対する熱意に差がある」（小堀社長）ことが背景にある。ターゲットを絞り込むことでより効果的な研修をめざす。
　トップ会員であるヴィーナスは現在約280人。人数は1年前とほとんど変わっていない。今年はセミナーに参加する約30人全員の昇格が目標だ。
　トップ会員の育成に力を入れる理由は、減収傾向にある業績を回復させるため。今期（11年3月期）売上高は50億円前後を見込んでおり、2期連続の減収となる見通しだ。
　会員数は、更新日である昨年12月25日時点で約13万人。増加傾向にあるものの、「不況の影響で1人あたりの年間購入額が下がっている」（同）という。
　トップ会員を育成することで組織を活性化し、会員拡大をめざす。