健康食品や化粧品を商材にネットワークビジネスを展開するウェルウェイ（本社香川県高松市、原尚敬社長）は12月3日までに、営業活動を一時停止したもようだ。
　12月8日の時点で、本社や大阪、沖縄にある直営サロンのレクシオンステーションはいずれも、電話をかけても時間外メッセージが流れるなど連絡が取れない状況が続いている。
　12月3日に、香川・高松の本社を訪れた人によると、本社屋にはシャッターが閉められており、営業活動が確認できなかったという。
　現時点で手形の不渡りなどは確認されておらず、関係者によると「民事再生手続きにするか、破産手続きにするか、営業を継続するかなど、今後の対応を、金融機関や弁護士を交えて検討している段階のようだ」という。
　ウェルウェイの取引先の一社では「民事再生か破産かなど、今後どうなるかが不明であるため対応に苦慮している」としている。
　複数の会員に話を聞いたところ、「本社が倒産するらしい」という情報を事前に何がしかの形で得ていた会員がいた一方、そうした情報を得ていなかった会員もいたようだ。文書などでの会員への告知は12月8日時点では行っていないもようだ。
　同社は水溶性イオン化ミネラル技術を用いた健康食品や化粧品を販売しており、09年12月期は売上高18億円（本紙推定）を挙げていた。