ビーイング（本社兵庫県洲本市、山口富美雄会長）は9月1日、かねてから準備を進めていたカタログ通販事業を本格的に開始した。ネットワークビジネスとカタログ通販を融合した新ビジネスモデルを展開することで、11年4月期は年商10億円超えをめざす。
　同社が今回発行したカタログは「believing（ビリービング）」（A4判、オールカラー、26頁）。新素材「ALA（アミノレブリン酸）」を配合した化粧品シリーズなどを販売する。今後、年に2〜3回のペースでカタログを発行していく。
　カタログには、商品情報だけでなく、料理や美容に関する情報を掲載している。「関連会社に通販商社を持つ強みで本格的なカタログを制作できた」（同社）という。
　カタログ通販の普及にあたってはネットワークビジネスと融合した展開を行う。
　会員にカタログを有料で提供し、知人などに手渡しで配布してもらう。
　「一言添えながら配ってもらえば、通常2〜3％といわれる購入率を10％程度に引き上げられる」と同社ではみている。配布したカタログから売り上げが発生すれば、会員には購入額の25％のボーナスが発生する。
　カタログで購入した顧客にはDM等でアプローチし、さらに次の商品購入者の紹介を募る。紹介者が商品を購入すれば、購入商品と同額分のポイントを、紹介してくれた顧客が受け取ることができるという仕組みだ。
　また、10月からはテレビショッピングなども開始する予定。カタログ販売等のネットワークビジネス以外の流通における利益の一部も会員に還元される。
　同社では「通販による展開を行うことで、ネットワークビジネスに抵抗を感じる層にも無理なく商品を普及できる」と同社では期待している。
　同社の09年4月期の売上高は4億6000万円。新展開により11年4月期はビーイングの売上高の10億円突破と、通販の関連会社などを含めたグループ売上高の20億円超えをめざす。