フォーエバーリビングプロダクツジャパン（本社東京、レックス・Ｇ・マーン会長兼社長）の10年16月期（中間期）の売上高は、対前年同期比3％減になった。
　減収となったものの、月を追うごとに業績は回復基調にあるということで「ほぼ底を打ったといえる状況だ」（同社）と分析している。
　対前年同期を下回った最大の要因は、購入単価の減少。購入者数は、対前年同月比で毎月10％ずつ増加するなど堅調に推移したが、購入単価の減少をカバーするには至らなかった。購入単価の下落は、不況の影響に加え「昨年12月に開始した『過量販売』に関する自己規制が確実に効いている」（同）という。コンプライアンス強化と同時に、購入できる最低本数を半減させたことで、「今まで購入に躊躇していた人が買ってくれるようになり、結果的には愛用者が増えた」（同）。
　商品では、昨年発売した、手軽に持ち運べる90mlの飲みきりサイズ『アロエベラジュース2GO（ツーゴー）』（30袋入り、税込1万7325円・60袋入り、同3万4650円）が好評で、売り上げに貢献したという。持ち運びに便利というだけでなく、サンプルとして有効に使えるのも特徴だ。
　下半期の見通しも明るい。6月に発売した、DHAとEPA配合の『アークティックシー』（1箱4本入り、税込1万5960円）と、ヒアルロン酸とウコン、生姜油を配合した『アクティブＨＡ』（1箱3本入り、同1万5750円）が当初の予想を超える反響だという。
　とくに、9月末までの期間限定で販売している「おトクなお試しセット」が好評で、単品の2倍も売れているという。これは「アロエベラジュース2GO」とどちらかの新製品を組み合わせて購入できるというもので、割安な価格で提供している点も評価されているようだ。
　今後は化粧品の販売に力を注いでいく構え。現在の売上は全売上高の10％程度だが、これを2倍の20％にまで引き上げたい考えで、強化策の一環として化粧品専属スタッフを採用した。スタッフの教育を進めるとともに、新製品投入も視野に入れている。