グラント・イーワンズ（本社福井市、稲井田章治社長）はこのほど、09年10月10年3月期（10年9月期中間期）決算における売上高が前年同期比15％増の18億円になったことを明らかにした。業績が好調に推移していることから、10年9月期通期決算では、売上高40億円の達成をめざしたい考えだ。
　増収の要因として同社では、「商品の見直しやリニューアルを行ったことで、全体的な販売額の増加を図れたこと」（稲井田社長）を挙げている。
　とくに販売好調だったのが、新製品として昨年10月に発売した、無農薬栽培のハーブと沖縄の海洋深層水を原材料とするハーブ化粧品「グランジェリーナ　リラックスシリーズ」。エビデンス豊富で話題性の高いＥＧＦやフラーレンといった新規素材を配合しながらも、１万円以下という買いやすい価格に抑えたことが好評で、これまでに総計10万本を売り上げているという。「これまで比較的弱かった化粧品分野を、同シリーズで底上げできたことが増収にもつながった」（同）とみている。
　同社では、会員を経由する形で店舗販売への販路開拓を積極的に進めており、現在すでにエステ店約300店や美容室などへの販売網を構築している。こうした点も、同社の安定成長に貢献しているようだ。
　同社では今後も、商品のリニューアルなどを通して、ブランド価値の向上に向けた戦略を進めていく考えだ。