サイトマップ

月刊ネットワークビジネス 業界唯一の専門月刊誌

月刊ネットワークビジネス最新号紹介 最新のニュース ネットワークビジネス主宰企業総覧 ネットワークビジネス主宰会社ランキング お問い合わせ

日健栄協 αリポ酸で注意喚起文書 自発性低血糖症のおそれで

[ 2010/6/20 ]

 (財)日本健康・栄養食品協会(日健栄協、事務局東京、林裕造理事長)は4月26日付けでαリポ酸を含む「健康食品」について注意喚起を図る文書をホームページ上などで公表した。同文書では、αリポ酸を含むいわゆる健康食品を摂取して冷や汗、手足の震えなどの症状が表れた場合には速やかに摂取を中止するよう呼びかけるとともに、会員社に対してはαリポ酸の健康食品に注意喚起文言を盛り込むことや、同内容を周知することを求めている。
 きっかけとなったのは読売新聞4月16日夕刊に掲載された「αリポ酸で低血糖症」と題した記事。同記事は、内潟安子・東京女子医大糖尿病センター教授を主任研究者とする厚生労働省研究班がまとめた全国調査により、αリポ酸で震えや動悸を引き起こす「自発性低血糖症」を招くケースが相次いでいることが分かったと報じている。
 07年からの3年間で少なくとも17件の事例があったという。全国の自発性低血糖患者187人を調べたところ17人がαリポ酸のサプリメントを摂取していたとしている。
 これを受け厚労省は4月26日、日健栄協や 日本通信販売協会、健康食品産業協議会を含む5団体と、日本医師会や薬剤師会、地方自治体に対して注意喚起の通知を発出した。今回の日健栄協の文書は、この通知に対応したもの。
 (財)国立健康・栄養研究所のホームページによると、特定の白血球型を持つ人が、SH基という構造を持つ物質を摂取すると、低血糖発作を起こしやすくなるのだという。αリポ酸にはSH基がある。日本人にはこの特殊な白血球型を持つ人が4〜8%いるという。
 日健栄協では、この件について「αリポ酸がこうした特性を持つことは以前から分かっているが、症状が出るのは一部の人に限られている。症状が出ているのに飲み続ければ重篤化する可能性もあるが、初期症状の時点で止めれば回復する。注意喚起を行えば健康被害は防げる」としている。
 厚労省も「あくまで特別な人が特別な条件のもとで発症するもので、特定の白血球型を持つ人がαリポ酸を摂取すると必ず発症するとはいえない。αリポ酸摂取と症状に因果関係があるとまではいえない。こうした事例があることは以前から承知しており、(財)国立健康・栄養研究所のホームページを通して注意喚起を行っていた。一部報道が出たため、正しい情報を改めて通知した」としている。
copyright (c) Success Marketing Co.,Ltd All Rights Reserved.