アイビー化粧品（本社東京、白銀浩二社長）の10年3月期売上高は前期比5％減の46億6500万円だった。主力カテゴリーであるスキンケア部門の売上高が前期比7.2％減の35億円と低迷したためで、当期中にスキンケアの新製品を発売しなかったことなどが影響した。
　減収となった一方で、販売費および一般管理費を前年と比べて2億8200万円少ない32億6200万円に圧縮したことから、営業利益と経常利益、当期純利益は増加した。削減した経費は主に人件費や広告宣伝費などだという。
　スキンケア製品以外のカテゴリーでは、メーク部門が同7.3％増の5億5500万円と好調だった。10年1月にメークの新シリーズ「アイビーエレガンス」を発売したことが増収に寄与した。また、美容補助食品部門も、09年5月と10月に新商品を発売したことから前年比3.9％増の3億5900万円と売り上げを伸ばした。ただ、メークと美容補助食品の売上構成比が小さいことから、スキンケアの減収分をカバーすることはできなかった。
　10年3月末時点の組織規模は、販売会社の数が前期末比3社減の233社、営業所と呼ばれる代理店が同134人減の3933カ所、販売員が同514人減の2万2470人だった。愛用者を含めた会員数は約20万人だという。