トリヴァニ・ジャパン（本社東京）は3月17日、2年の任期満了に伴い、小杉友巳代表取締役社長兼共同経営者が3月16日付で退任したと発表した。小杉前社長の退任同日に、半数近い社員も退職しているほか、小杉氏自身も本意ではないとコメントしており、事実上の解任と推測できそうだ。
　後任の代表取締役社長には、米トリヴァニ・インターナショナル社プレジデントで、創業家のバリー・スティード氏が就任。日本担当ディレクターのマイク・桜井氏とともに日本の事業をサポートするという。退任した小杉前社長については「多大な貢献に深く感謝するとともに、今後の活躍と幸福を心より願っている」としている。
　一方、小杉前社長は今回の件について「驚いた。フィールドに対しては、まずは『ごめんなさい』と謝りたい。残念ながらこんな結果になってしまった。自分の本意ではなく、いままで2年間、一生懸命応援してきたし、これからも応援しようと思っていた。しかし、諸般の事情からこういう事態に至ってしまった」と話している。
　さらに今後については「何も決まっていない」とした上で「しばらくは骨休めするつもりだ。7月くらいから何か始められればいい。ＮＢ業界は大好きなので、今後も本業として取り組んでいきたい」としている。
　トリヴァニ・ジャパンは08年7月に正式開業。米本社トリヴァニ・インターナショナルとともに人道支援活動がコンセプトで、売上の一部を寄付金にし、子供へのスポンサーシップや貧困地域における施設建設を行っている。