モビリアは、新会社に移管後、新経営陣のもとで組織拡大をめざしている。「モビリア」ブランドの化粧品を商材に展開していたモビリア化粧品は、09年9月、ＮＢ組織をコンフィアンス（本社東京、玉井英二社長）に譲渡した。モビリア化粧品のオーナーが死去したため、オーナーと数十年来の知り合いだった玉井社長がＮＢ組織を引き継いだ。コンフィアンスは組織の受け皿として09年4月に設立した。
　取り扱い製品や、ブレークアウェイ方式の報酬プランなどは従来どおりで、製品は引き続きドクターサクライコスメディック（本社さいたま市、福井健一社長）から供給を受けている。
　モビリア化粧品の社長を務めていた幸田恵好氏はコンフィアンスの相談役に就任、組織を支援している。
　組織を移管した09年9月以降、月次売上は6000〜7000万円で推移しており、前年同期と比べて約10％減収しているという。
　業績回復に向け、10年はビジネス志向会員向けのセミナー「デモンストレーション・マーケティングミーティング」を本格的に開始するほか、季節ごとに全国約15カ所で開催している商品説明会を増やすなど、会員支援を強化する。
　また「各商品のデザインがやや統一感に欠けている」（玉井社長）ことから、化粧品やヘアケア、健康食品などの全商品を対象に、デザイン変更も検討する。
　報酬を得ている会員数は現在約1万人で、会員の平均年齢は50〜60歳代。玉井社長は「組織の若返りに向けて若年層をターゲットにした商品開発が課題」と話す。11年3月期の売上高は10億円をめざす計画だ。