ニュースキンジャパン（本社東京、ブレット・ネルソン社長）は12月10日、アンチエイジングを前面に押し出した「genLOC（ジェンロック）」テクノロジーに基づいた大型製品を発表する「genLOC発売記念イベント」を横浜アリーナで開催した。同社によると、当日は1万人を超えるディストリビューターが参加したという。
　10年1月に発売する新製品は、米ライフジェン社とニュースキンが共同開発したもので、独自の成分ブレンド（特許申請中）を配合したもの。同社が「第2章の幕開け」と呼ぶ期待の大型製品だ。今回発売するのは化粧品だが、今秋をメドに栄養補助食品も発売する計画だ。
　イベントに駆けつけた米ニュースキンエンタープライズ（ＮＳＥ）のトルーマン・ハントCEOは、genLOCについて「この技術を応用した製品の投入には、投資家も期待を寄せており、実際、当社の株価は27ドルにまで上昇した」と自信を示した。またNSEの業績について「世界的な不況のなか、09年の業績は08年に引き続いて記録的な1年になる」と言及。日本も「状況は改善しており、LOI、エグゼクティブが増加している」と話した。
　また、ニュースキンジャパンのネルソン社長はスピーチで「このgenLOC製品は、25年間のエイジング研究の集大成。多くの人に自信を持って勧めてほしい」と話した。
　同イベントでは、genLOC製品に関するさまざまな情報を発表。1月に第1弾製品『genLOCフューチャーセラム』を発売するほか、美容器『genLOCガルバニック　スパシステム2.』を1月に日本で先行発売するとした。また、サポートツールとして「スペシャル　ウェブサイト」の開設などについても言及した。
　また、同社は12月10日、アドバイザリーボードの新メンバーとして、テキサス大学サウスウエスタン・メディカルセンター病理学准教授の黒尾誠博士が加わることを明らかにした。黒尾博士は日本のアドバイザリーボードのチェアマンも兼任する。
　黒尾博士は東京大学で博士号を取得後、日本の「国立精神・神経センター　神経研究所」での研究により、哺乳類の老化を抑制する「クロトー遺伝子」を発見。これまでに30を超える論文を科学雑誌に発表しているという。
　米ニュースキンの最高科学責任者兼製品開発担当エグゼクティブ・バイスプレジデントのジョセフ・チャン博士は「黒尾博士は日本の科学的権威であり、主に老化の遺伝的根拠の解明を専門に研究してきた。特定のたんぱく質が老化を抑制するという分子機構を解明した研究により、科学界で注目を集めている」とコメントしている。