霊芝の健康食品などで展開するリンクス（本社東京、井出範男社長）は5月11日、債権者集会を開催、参加した会員ら20〜30人から賛同が得られたことから、同社の任意整理を進めることとした。負債総額は約2億5000万円。4月24日付で会員の報酬等の支払いを停止、実質的に廃業していた。
　同社は霊芝関連商品の卸を行う霊芝総合研究所（霊芝総研、本社東京、井出範男社長）の100％子会社。霊芝総研の一事業部門として96年にＮＢを創業し、当初はヘルスネット・ジャパンの名称で展開していた。
　04年12月に霊芝総研からＮＢ部門を、松村毅氏を社長とする形で正式に分離、リンクスの名称でピーク時は年商７億円を売り上げたが、07年12月期には売上高が急減、1億円以上の赤字に陥り、債務超過に転じた。
　08年度には、リンクスの社長を務めていた松村毅氏が退任、松村氏が新たに代表として立ち上げた個人会社リンクスネオ（本社東京）に、リンクスが業務委託する形態に改めるなど、組織改革を行い売り上げの回復を図った。しかし、08年12月期業績も売上高は約3億円に落ち込み、経常損益も3000万円の赤字になったことなどから事業存続は困難と判断したという。4月15日には、リンクスネオとの間の業務委託契約も打ち切った。

(※詳しくは日本流通産業新聞5月14日号をご覧下さい）