フォーチュンインターナショナル トップ会員に営業譲渡 新社長に梶原正史氏、菅沼社長は相談役に
[ 2009/5/18 ]
健康食品などで展開するフォーチュンインターナショナル(本社東京、菅沼学社長)はこのほど、トップ会員である梶原正史氏が新設した同名の新会社に、5月1日付けで全営業権を譲渡することになったと発表した。本社機能を福岡に移し体制を一新、新社長には梶原氏が就任する。菅沼社長は新会社の商品開発担当の相談役に就任する。インターネットを絡めた積極展開を図り、年内に月商2億円の達成をめざす。
フォーチュンインターナショナルは、食用活性炭の健康食品などをNBで販売し、本紙推定で年商2億5000万円を挙げている。新会社では会員組織や従来の商品群を引き継ぐ。
新社長となる梶原氏はNB会員として23年の実績を持つ。現在は外資系NB会社でも会員としてトップタイトルを獲得しており、傘下には数万人の会員を持つ。「その外資系企業よりも以前からかかわりを持っているフォーチュンインターナショナルのさらなる事業拡大を図るため、自らがオーナーになることが得策と判断した」という。
トップ会員への営業譲渡は業界でも異例。譲渡価格は未公表ながら「会員数や在庫の量などをみながら今後調整する」(菅沼社長)としている。
営業譲渡を決めた理由について菅沼社長は「梶原氏のグループではインターネットを取り入れた展開を進め、半年で多数の新規会員を得るなど成果を出している。インターネットを駆使した展開に、私や私のスタッフでは対応が不可能と判断した」と話す。また、「これまでは商品開発から営業、資金繰りまですべて自身で行ってきたが、フォーチュンを全国規模に持っていくには、営業活動などを梶原氏らが行い、私は最も得意とする商品開発に専念すべきだと思った」ともいう。
今後について梶原新社長は「これまで23年にわたってNB会員として活動してきたが、会員として提案したことが主宰会社から門前払いされることも少なくなかった。参加する会員らにとって『理想のNB』といえる会社にしていきたい」と話す。
新体制への移行については、文書での通知や全国7会場での説明会などを通じて、会員に告知しており、会員からも賛同を得ているという。