エイボン・プロダクツ（本社東京、テレンス・ムアヘッド社長）は2月23日、08年12月期決算を発表、営業利益が前期から7億4100万円改善し、05年12月期以来の黒字に回復した。人件費や通信費などの販管費を25億1900万円削減するなど合理化を進めたことや、比較的利益率が高い自社製造品の販売割合が増加したことなどで収益が改善した。
　しかし、下半期に本格化した景気後退のなか、販促費に追加費用が発生するなど販管費が計画を上回り、08年11月に発表した通期予想の営業利益2億9300万円には届かなかった。
　売上高は前期比11.6％減の221億5900万円。景気後退で個人消費が落ち込み、顧客数と顧客単価がともに低下したことに加え、世界的な景気減速を受けて輸出も減少したという。
　次期（09年12月期）売上高205億3500万円、営業損失4億1600万円、経常損失4億4700万円、当期純損失4億5300万円を予想している。赤字予想としたことについて「不況で減収となる見通しに加え、訪販事業の再建に経営資源を集中することで、一時的に通販事業の売り上げが下がると予想している」（岡修代表取締役）という。