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新春インタビュー(1) ベガ 浜野隆一郎 社長

[ 2009/1/5 ]

 92年から化粧品のネットワークビジネスを行っているベガ(本社福岡市、浜野隆郎社長)は会員教育を主軸に事業を展開し、着実に業績を伸ばしてきた。「ここ最近、会員のビジネスのとらえ方が明らかに変わってきている」という浜野社長に、今後のNB業界のあり方などについて話を聞いた。

―――08年3月期売上高は、前年比2%増の33億円だったが、09年3月期のこれまでの業績推移はどうか。
 上半期はよかったが、ここにきて厳しさを感じている。今般の景気悪化などを反映し2〜3割の買い控えが起きていると感じる。毎月3万円買っていた会員が2万円しか買わなくなっている。しかし一方で、ビジネス会員になりたいという人は増えている。パートに出ても月5万〜6万円がやっとの状況。いくつもパートをかけ持ちして働いている人も少なくない。それならば、時間も自由に使える当社のビジネスをやろうと考える人が増えているようだ。
 ここ最近、会員のNBのとらえ方が明らかに変わってきている。昔のように大金や夢の話をしても、なかなか乗ってきてくれない。いまは、家計、学費、住宅ローンといった現実の足しになるという話をしないと聞く耳を持ってくれない。もらえるかどうか分からない数千万円、数億円の話よりも10万〜30万円の話をする方がよっぽど会員の心に響くようだ。
―――長年の愛用者からビジネス会員に鞍替えするケースもあるか。
 そういったケースも増えてきている。愛用者限定で商品を20%引きで購入できる「特別会員」という制度を設けているが、そこからビジネス会員に移行するというケースも徐々に増えている。夫のボーナスが出なかったとか、子どもが高校に入って塾代が必要になったなどきっかけはさまざまだ。夫が大手企業に勤めていれば一生安泰という時代ではない。一度の購入で最大12万円までしか買えないという制限を設けていたり、毎月1個の商品購入からビジネス会員の資格を得られるなど、極力買い込みの起こらないシステムを当社がつくってきたことも、愛用者がビジネス会員に移行しやすい一因となっているのだろう。
―――マルチ商法関連の報道が世間をにぎわせたが、こうした報道の悪影響もあったか。
 本来、NBというのはひとつの失業対策になっているものだ。政府のできないことをやっている。それがあのように報道されるのは、悪い業者が絶えないからだ。悪いことをする業者は厳罰に処すべきだ。被害が出てから対応するのでは遅い。経産省がしっかりと企業を検査しておかしなところがあれば取り潰せばいい。そのぐらいのことをすれば、業界のイメージもよくなるだろう。
―――最後に来年の抱負を。
 当社では、毎年、その年の合言葉を決めて12月のベガパーティーで発表している。先日のパーティーで発表した09年の言葉は“輝”だ。20世紀は思えばエゴの時代だった。エゴのなかで戦争が相次ぎ、エゴのなかでバブルが崩壊した。男性には男性の役割があるが、とかく男だけに任せると、世の中は悪い方向に行きがちだ。「だからこそ女性が輝こう」という思いを込めた。女性が輝きながら仕事をし、コツコツとまじめにリピートを取っていくというのが、NBの本来の姿であるはずだ。

(※詳しくは日本流通産業新聞1月1日新年特大号をご覧下さい)
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