公正取引委員会は12月13日、アントシアニン含有食品の表示に優良誤認を招く内容があったとして、ティー・アンド・エフ（本社東京）など販売会社3社に対して景品表示法に基づく排除命令を行った。
　今回排除命令の対象となったのは、ティー・アンド・エフの『濃縮ベリーベリー・ルテイン』、メディカルコスメティックスジャパン（本社東京）の『ロイヤル・ルイズ・ルテイン』、ウインズインターナショナル（本社横浜市）の『特濃ベリーベリー・ルテイン』の3製品のパッケージなどの表示。3製品はほぼ同一の仕様で製造されていた。
　「アントシアニン豊富な北欧産ブルーベリーを配合（3粒中555mg　アントシアニン36％）」（ティー・アンド・エフの表示）などと、含有するブルーベリーエキスの36％に相当する量のアントシアニンが含まれるかのように3製品とも表示していたが、実際はいずれの製品も1パーセント程度しか含まれていなかった。
　公正取引委員会は排除措置として?表示が一般消費者に対し実際のものよりも著しく優良であると示すものである旨を公示すること?今後、同様の表示を行わないこと――などを求めている。